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   その1 【準備編】  その2 【ディナー編】 |  
 
 
 朝のプレゼント交換が終わると、マーガレットは“Start War !”(戦争のはじまりよ!)と言い、エプロンをきゅっとしめてキッチンへ向かいます。これからクリスマスディナー作りがはじまります。

 すでにキッチンの真ん中にある大きなテーブルの上には、色とりどりの野菜や果物、そして大きなターキー(七面鳥)など今日のための材料が並べられていて、今日のディナーはどんなにごちそうなんだろう!と期待に胸がふくらみます。

 重さ約3kgの大きなターキーに、香り付けのためのベーコンをのせて糸でぐるぐると巻いてオーブンに入れます。そしてターキーに添えるためのスタッフィング作り、そして付け合わせのためのベジタブル料理やベーコン巻きを大忙しで調理していきます。

 朝からオーブンはフル稼働。次々とターキー、プルーンとソーセージのベーコン巻き、スタッフィング、レッドキャベツが一斉に焼かれていきます。
  料理をするのは、マーガレットとフレデリック夫妻。二人とも手慣れた手つきで分担して料理をしています。次々と材料を仕込んだら、終わった調理器具はどんどん洗っていく姿はまさに戦い。
 でも、どんなに忙しくてもキッチンはクリスマスを心待ちにする気持ちであふれています。
 息子のマシューもキッチンの様子を見にきました。頭に赤いサンタの帽子をかぶって、出来上がっていく料理を嬉しそうに覗き込んでいます。

 
 
 
 いつも食事をするダイニングの隣に、普段は使っていない部屋があります。調度品が並べられ、真ん中にテーブルセットが置かれています。この部屋は、誕生日やパーティーなどの特別な時だけ使うことにしているそうで、今日のクリスマスの日はもちろんこの部屋で祝います。

 料理の準備が一段落しているときに、マーガレットはその特別な部屋のテーブルセッティングを始めます。ヒイラギの柄のクリスマス用の赤いテーブルクロスをかけ、同じ柄のナプキンを扇型に折ってコーディネート。レストランのマネージャーをしていたこともあるマーガレットならではの、センスのよさが光ります。そしてイギリスのクリスマスに欠かせないクラッカーもテーブルに用意されました。

 フレデリックは銅製のカトラリーを出してきて布で磨いています。磨き粉で丹念に磨かれた銅製のカトラリーはぴかぴかと輝きを放ち、年に一度のクリスマスディナーを待っています。

 
 
 
 キッチンに戻ると、ターキーが焼ける香ばしい香りがキッチンを包んでいます。この香りを楽しみながら、メインディッシュに添えるためのベジタブルを調理し始めます。まずはローストポテト。「もっと大きく切ることもあるけれど、サイコロ状に切った方が手早く火が通るから、私は好きだわ」とマーガレット。ローズマリーの香り漂うローストポテトを仕上げたら、付け合わせのためのパースニップ(白いニンジンのような野菜)や、日本では芽キャベツとして親しまれているブリュッセルスプラウトを調理していきます。

 途中、オーブンのターキーの焼き具合を確認。香り付けの役目を終え黒く焦げたベーコンをはがし、染み出た肉汁をまんべんなくかけてさらに焼いています。
 
  そして約2時間後、じゅうじゅうと音を立てて焼き上がったターキーをオーブンから出し、マーガレットは満足げにウインク。ターキーから出た肉汁に野菜のゆで汁を加えたグレービーソースを添えれば、本日のメインディッシュができあがり。

 
 
     
次ページはいよいよディナーのはじまり!
 
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