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今回は若手落語家の笑福亭里光(しょうふくてい・りこう)さんにインタビューしました。お笑いブームの続く中、若い人たちが受け継ごうとしている日本の話芸・落語とは?

里光さんが落語の世界に入ろうと思ったのは、幼い頃にラジオで落語を聞いておもしろいなぁと思ったことがきっかけでした。
「母親が落語好きだったんですね、それでいつもラジオで聞いていたんです。初めて聞いたのは桂小南。あれは今でも忘れられないですね、おもろかったんですよ!」

生まれは兵庫県。大学進学を機に東京へ出てきた里光さんは、
そこで東京の落語に対する感覚の違いに気付いたといいます。

「関西のテレビでは、噺家の人たちがコメンテーターやなんかでたくさん出てるんです。噺家とタレントの間の区別がないというか。それなのに東京に来たら、噺家はテレビとは別の世界の人という感じで、あまり出ていないんですよね。ショックを受けました。それもあって、大阪に戻らずに東京で落語をやりたいと思うようになったんです。」

大学では落語研究会に。昨年、日本大学の落語研究会のOB仲間たちと『すえひろがりの落語会〜たっきぃと愉快な仲間たち〜』を結成した里光さんのめざす落語とは。

「普段の寄席ではできないことをしたいと思っているんです。僕はこの会では、イベント全体を一連の流れで見てほしいというところにこだわりました。普通、寄席では10分ぐらいずつそれぞれの決まった持ち時間を受け持っていて、全体のつながりは薄いというか。噺と噺の間にゲスト対談のコーナーを入れたり、最初もいきなり前座が一人出て始まるんじゃなくて、まずその日の出演者が全員舞台に出てきて、挨拶をすることにしたり・・・それだけで、会場の雰囲気が変わるんですよ。」

みんなでアイディアを出しあって企画を考えた"すえひろがりの落語会(第2回)"が、今年3月21日にお江戸日本橋亭で開催されました。幕が開くと、そこには春風亭笑松の二つ目昇進披露のため、着物姿で頭を深く下げている4人の姿がありました。各自の口上からは、落語にかける夢と仲間への信頼が感じられました。

さて、落語は・・・。絶妙な語り口の瀧川鯉橋さんの"長屋の花見"。元気で勢いのある笑福亭里光さんの"時うどん"。昔昔亭喜太郎さんの新作。客席と舞台とが一体となった会場には、笑い声と、若い落語家の夢へのあたたかい拍手とがあふれていました。

里光さんは最近、落語の英訳も手がけはじめました。
「海外公演に若手も募集しているというので、立候補したんです。そうしたら、せっかくだから英語で落語をやってみるか?っていわれたんです。」 
言葉遊びなど日本語独特の表現を英語にアレンジするのは大変な作業ですが、英語に訳すことで落語の巧みさを再発見することもあるそうです。

落語を愛するエンターティナーをめざす里光さんに乾杯!


笑福亭里光さんのホームページはこちら
http://ricoh.fc2web.com/





数々の芸人を生んだ下町浅草にある浅草演芸ホール前。
「こんにちは〜、どうも〜!」
とふらりと現れたのは、紫のジーンズに黒のシャツ、一見すると普通のお兄さん。しかし手に提げた黒のバッグの中に羽織と着物がしっかりと入っています。
今日は11時半から出番なんです、と時計はもう10分前。今から着替えて間に合うの?と心配したのもつかの間、着物をしゃんと着こなして高座に坐るその姿は、若手落語家としての勢いに満ちたものでした。

笑福亭里光さんは、24歳の時に笑福亭鶴光氏に弟子入りし、現在は二ツ目。
「将来的に、僕は落語の世界に若い人を引き込む役目をしたいと思っているんです。」
本題の噺が始まる前に話す"枕"では、初めて落語を見る人のために、落語とはこういうものですということを面白おかしく説明するよう心がけているのも、里光さんのこだわりです。
「今まで落語を見たことがなかった人が、僕の噺を聞いて落語の世界に興味を持ってくれたらうれしいですね。まず興味を持ってもらうことが大事だと思うんです。」






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