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マーゲイトのホストファミリーとルットランドスクールへのお土産に、海苔と扇子を買いました。海苔は、夫の実家が、お茶と海苔の店をしていたこともあって、おいしい海苔が手に入りました。扇子は、日本的な綺麗な絵が描かれていて、日本を代表するものです。これならイギリスの人も喜んでくれると思ったのです。そして、決め手は何よりも軽いことでした。
でも、それが独りよがりだったとわかるのに、それほど時間はかかりませんでした。
マーゲイトは、夏には海水浴場として、ロンドンなどからたくさんの人が訪れます。私が到着した7月中旬は、海水浴にはまだ早く、海藻が打ち上げられたままになって、特有の臭いを放っていました。
海岸を歩くとき、マーゲイトの人の多くは、"スメル イズ
バッド(いやなにおい)"と顔をしかめるのでした。そんな土地柄なので、私が出したお土産の海苔を、ホストファーザーのデリックが1枚口に入れ、「これは味がついていておいしい」と言った言葉は、私への心遣いであることは明らかでした。ホストマザーのパンさんはその様子をみているだけで、口にはしませんでした。
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扇子は、海苔よりは喜んでもらえました。ルットランドスクールの先生たちは、絵の美しさをほめ、その場で使ってくれていました。でも、数日後、マーゲイトのお土産屋を訪れた私は、棚の上に飾られた羽の扇子や、派手な模様の扇子を見たとき、このお土産も失敗だったと確信したのでした。
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