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マーゲイトを散歩すると、家の前庭に立てられている「SAIL」の看板が目に付きます。イギリスの家は、建物の様式によって、デタッチ(一戸建て)、セミデタッチ(二戸一棟)、フラット(同一階の一世帯用住居)、バンガロー(平屋住宅)などと区別されています。昔からの外観のままで現在も居住している建物が多いイギリスでは、300年前に立てられた大きな3階建てのデタッチは、みんなの憧れの的になっています。
私がホームステイしたパンさんの家は、セミデタッチと呼ばれている建物でした。2階建ての建物の真ん中の壁をはさんで、左と右に別々の家族が住んでいます。道路から向かって右半分がパンさん家族の居住する部分でした。
パンさん家族が、このセミデタッチに移り住んだのは、子どもが生まれて収入が多くなってからのことで、若いころはフラットに住んでいたそうです。そして、パンさんは、もう少し年をとったら、このセミデタッチを娘夫婦に譲り、バンガローに住むつもりでいることを話してくれました。
パンさんの26歳になる息子さんは、ロンドン近くのフラットで1人暮らしをしています。結婚した娘さんは、マーゲイトから車で20分位のところにあるセミデタッチ(こちらはパンさんのところより少し狭いセミデタッチ)に、夫婦2人で住んでいます。
そして、80歳になるパンさんのお父さんは、車で15分くらいのところにあるバンガローで、野菜を作りながら1人暮らしをしています。私が滞在していたときも、畑で収穫した野菜をたくさん持ってきてくれていました。
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家族の形態に応じた住みかえをするなかで、家族の絆を築いていくイギリス人と、家が固定的であることに価値観を持ち、一緒に暮らすことで家族の絆を築こうとする日本人との、家族に対する考え方の違いを思いました。
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