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デタッチやセミデタッチの建物には、道路に面した表の庭と扉などで区切られた、キッチンなどから出られる裏庭があります。この裏庭は、表の庭がパブリックスペースなのに対して、プライベートなスペースとなっていて、バックガーデン(バックヤード)と呼ばれています。
パンさんの家では、ダイニングキッチンの透明ガラスの引き戸を開けると、ガーデンチェアーやテーブルが置けるコンクリートスーペースと、その左に小さな池と小鳥のえさ台があり、その先に芝生が続いていました。両隣のバックガーデンとの境には高い木の塀があり、塀の内側に背の低い木々が植えられていました。そして、一番奥まった隅に、ガーデン用の器具などがおいてある小さな木の小屋がありました。
天気のよい日は、ガーデンチェアーに座り、パンさんと庭を眺めながら過ごしました。ホストファーザーのデリックは、よく、上半身裸になって、ガーデンチェアーに寝そべり日光浴をしていました。
ある日のティータイム、私はパンさんに、「塀はどちらのものですか?」と聞いてみました。すると、「向かって左側の塀が壊れたときに、その家で修理することになっているのよ」という答えが返ってきました。
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家の持ち主が変わることの多いイギリスでは、住んでいる人は、それぞれ左側の塀が壊れた場合に修理することが習慣になっているようです。庭や塀を個人の所有物としてしか捉えていなかった私にとって、パンさんの答えは、「権利」と「義務」について、改めて考えるきっかけとなりました。
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