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ホームステイ先に着いた日、私がバックガーデンを歩いていると、家の中から、ホストマザーのパンさんがこっちへ向かって大きな声で何か叫んでいました。走って庭へ出てきたパンさんは、"トータス!トータス!"といいながら、私の足元を探し回っていました。パンさんの家では、バックガーデンで「トータス」という名の亀を飼っていたのです。パンさんは、私が亀を踏み潰してしまうのではないかと心配して飛び出してきたのです。
私も、「トータス、トータス」と呼びながら探しました。トータスは、塀際の木の下に、土を掘って隠れていました。暑さから逃れるために日陰の土の中にもぐっていたようです。
亀というものは、ノロノロと動くものと思っていましたが、そうではありませんでした。トータスは、足音で誰なのかがわかるようで、私が庭に出ると、すごい速さで隠れてしまいました。暖かい間、バックガーデンを我が物顔で自由に動き回るトータスは、冬になると、バックガーデンの隅にある小屋の中で冬眠するそうです。
パンさんの亀好きは、バックガーデンにある小さな池のふちに、トータスと同じくらいの大きさの陶器でできた亀の置物があったことからもわかりました。
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バックガーデンに噴水用の陶器の像が欲しいと、パンさんは、あちこちの店を探してまわっていました。私が「噴水のための水道代が大変じゃないですか?」と聞いたら、「水道代は税金で、いくら使ってもいいのよ」という答えが返ってきました。
そういえば、パンさんは毎日、バックガーデンにホースでたっぷりの水を撒いていました。イギリスのガーデニングは、こうした制度にも支えられているのかもしれません。
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