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次に変わったクラスの先生は、アンジェラという20歳代の女性で、小柄な金髪の美人でした。
アンジェラが300年前の家に住んでいるということを、友人から聞いた私は、授業の休み時間に、アンジェラに、家と家族のことをたずねてみました。
アンジェラの家は300年前に建てられた半地下のある3階建てのデタッチでした。そこに、家族3世代で住んでいて、3階にアンジェラとその兄弟の部屋があること、そして、2階に両親が住み、祖母は階段の上り下りが大変なので、グラウンドの部屋を使っていることなどを、誇らしげに話してくれました。
300年前のデタッチに住んでいるからということでもないでしょうが、アンジェラの振る舞いからは、厳格なイギリス家庭で育った女性の雰囲気が感じられました。
彼女のイギリスに対する誇りは、授業においても、折に触れ感じられました。
職業に関する授業のとき、主婦であった私は、「ハウスメーカー」と自己紹介しました。すると、アンジェラは、
「イギリスではハウスメーカーという言葉は使いません。ハウスワイフです。」
と、毅然とした態度で言いました。
主婦の英訳が、一般的には「ハウスワイフ」であることは知っていました。しかし、ジェンダーの視点から、アメリカでは「ハウスメーカー」という言葉が用いられるようになってきていました。
私は、レディファーストの国イギリスでは、家事を女性に限定するような「ハウスワイフ」より、「ハウスメーカー」という言葉の方が良いと思ったのでした。
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若い女性であるアンジェラが、「ハウスメーカー」という言葉に、こだわりを見せるとは考えてもみませんでした。
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