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イギリスのキッチンも日本のキッチンも、ホームステイを始めた頃は、それほど違わないように思えました。でも、日にちがたつにつれて、いろいろな違いがわかってきました。
「15、バックガーデンと洗濯物干し」でお話したように、パンさんの家のキッチンの流しの下に洗濯機が隠れていたことは、私にとっては驚きでした。
帰ってから、洗濯機を買い換えるとき、「流しの下にセットできるような横型のものありませんか」とたずねてみましたが、「申し訳ありません、当店では取り扱っておりません」と一言のもとに断られてしまいました。
電気湯沸しポットがお湯を沸かす早さにも驚きました。
帰った当時は、同じような湯沸しポットを見つけることができませんでしたが、
最近になって、手に入れることができました。
しかし、洗濯機や湯沸しポット以上に、私を驚かせたものは、パンさんのキッチンにあった炊飯器でした。日本の炊飯器そっくりのものが置いてあったのです。
私は、「パンさんたちもご飯を食べるのだろうか?」
「ホームステイをする日本人のために、わざわざ炊飯器を用意してくれているのだろうか?」などと勝手な想像をめぐらし、ご飯が食卓に上るのを、内心、心待ちにしていました。
ところが、いつまでたってもご飯は出てきませんでした。
ある日、階下から「トミコ、ディナー!」と呼ぶパンさんの声を待たずに、ダイニングに下りていった私は、パンさんが、炊飯器のなかから金網のバスケットに入ったチップスを、取り出しているところに出くわしました。
* * *
私が炊飯器と思い込んでいたものは、実はチップス(フライドポテト)をつくるためのフライ釜(?)で、ジャガイモを揚げるための油が入っていたのでした。
食文化の違いをあらためて再認識させられたできごとでした。
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