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イギリス滞在中の私が最も興味を持ったのは、やはり食事でした。
そして、味よりなにより私がうらやしく思ったのは、ホームステイ先での食事スタイルでした。
朝食には、お皿は使いません。トーストは、トーストスタンドに立てられ、落ちたパンくずは、大きなものは鳥のえさ台に、細かなものは、テーブルクロスごとバックガーデンにもちだされ、パタパタとはたきおとされ、小鳥や虫のえさになります。
昼食は、ホームステイ先に戻る私のためのサンドイッチが、1枚のお皿にのっているだけで、りんごなどは、かごのままテーブルに置かれます。
そして、夕食は、1枚の大きなお皿に、野菜や肉、チップスなどが一緒に盛り付けられて出てきます。デザートには別のお皿を使います。
いわゆる、ワンディッシュ、ワンプレートといわれる食事スタイルがこれです。
日本の夕食に使われる食器数と比べると、主婦にとっては夢のような食事スタイル ではありませんか!何しろ、大きなお皿1枚が、ごはん茶碗からおかずのお皿、さ
らに漬物皿まで兼ねてしまうのですから。
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イギリスから帰ってきた私は、早速、ワンディッシュスタイルを取り入れてみました。当時夕食は、73歳の母、夫、私の3人で一緒にとっていました。
最初の数回は、母も夫もワンディッシュを楽しんでくれました。
でも数日すると、夫が、お皿一方の下にティッシュを入れはじめました。煮汁や醤油などが混じらないための工夫です。そして1週間くらい経ったころ、母が、「気候もよくなったから、自分の家で食べようかね・・・。」と言い出しました。
2人のさりげない抵抗に、我が家の食卓には、再びお皿が増えていきました。
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