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ケンブリッジ大学の図書館に、先輩の小山さんを訪ねました。
図書館の入り口は、想像していたより小さく思えました。中に入ると、広い空間が広がっていて、私の胸の高さ位の受付カウンターと、その横には風格のある階段がありました。まるで、モノクロのイギリス映画に出てくる建物の中のように私には感じられました。
でも、そこで私が目にしたのは、カウンターの前にあふれる人々の列でした。壁際に並べられたイスにも人々は座っていました。50人くらいはいたでしょうか。入館待ちをしている人達でした。
風格ある階段を降りてきた小山さん(彼はケンブリッジ図書館のライブラリアンです)に、図書館内を案内してもらいました。図書館内には、たくさんの部屋があり、外からは想像つかない広さでした。小山さんの仕事場である日本室に所蔵されている書籍だけでも、私の家の近所の図書館くらいあるのではないかと思われました。
検索室には、図書カードの引き出しがずらりと並んいました。日本からの留学生、夏目漱石や菊池大麓も、ここで本を探したと思うと、なんだかわくわくしました。もしかしたら、彼らの自筆のカードも入っているかもしれない・・・。
そして、廊下にも検索カード用の引き出しや机・イスが置かれていて、どこでも本が読めるようになっていました。
夏目漱石は1900年に、33歳でイギリスに留学し、ケンブリッジも訪れています。
漱石がイギリス留学で神経を病んで帰ってきたことは知られていますが、慶応2年(1866)に11歳でケンブリッジに留学した菊池大麓は、イギリスでの留学生活をとても楽しんでいたようです。その様子は、小山さんによって『破天荒明治留学生列伝』(1999)として著されています。ちなみに、ヤムヤムに話題の人で登場してくださった津久井良充さんもケンブリッジをおとづれています。
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昼食のために入ったケンブリッジ大学の食堂で、「ここへきたらこれを食べなくちゃ・・」と言って小山さんがトレーにのせてくれたのは、ライスプディングでした。
ライスプディングを食べた夫の困惑した様子に、漱石の影が重なりました。
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