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ケンブリッジで初めてB&Bに泊まりました。B&Bとは「Bed and Breakfast」の略で、文字通り、Bed(ベッド)とBreakfast(朝食)とを提供してくれる宿泊施設のことです。
電話で予約したB&Bは、住宅街の中にありました。
にこやかに出迎えてくれたのは、ひげをたくわえた中年男性。彼は私たちに朝食のためのダイニングルームを教え、部屋のカギと玄関のカギとを渡して、そのあと2階に案内してくれました。2階には、それぞれ大きさの違う部屋が3部屋ありました。
B&Bに宿泊して数日経った頃、高校生くらいの男の子2人がベットメイキングをしているところに出会いました。「オーナーの息子さんですか?」とたずねると、「いいえ、僕たちアルバイトなんです」という返事でした。
私たちが泊ったB&Bの建物は、ホームステイしていたパンさんの家と同じセミデタッチ様式で、大きさもちょうど同じくらいでした。B&Bは家族でやっているところも多いと聞いたことがあったので、私の中ではホームステイとホテルの中間の、日本でいえば民宿のようなイメージがありました。
日本の民宿は、「ずっと変わらずその土地で暮らしている家族が、訪れる観光客を家族のように迎える」といった雰囲気が強調されているように思います。そしてそれはまた、明治以降、人々の心に定着してきた「ふるさと」のイメージとも重なります。そこには、「土地」・「家(建物)」・「家族」という3つを一体化したものとして守ってきた、日本人の「家」に対する意識を見るように思います。
イギリスでは、「house(家屋)」・「home(家庭)」・「family(家族)」という言葉が、別々の内容を持って使われています。人々は、家族の人数・形態によってhouseの住み換えをしていますし、別々に住んでいてもfamilyを大切にします。
そして、homeは、夫婦(または一緒に暮らす人たち)によって築かれる生活の場と捉えられているようです。
このように考えると私が泊まったケンブリッジのB&Bは、建物を提供してくれる「ハウスステイ」と呼べるかもしれません。
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日本では、「家」が代々続いていることに価値を見ます。「家元」・「老舗」などは、そうした価値観に支えられています。一方、イギリスには、経営者を変えながら、同じ場所で同じ名前で、200年以上も続いているパブがいくつもあると聞きます。「守るための家」から「ライフスタイルを充実させるための家」へ。
そう望むのは、私が主婦だからでしょうか・・・。
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