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“パブクロール”という言葉があるんです。
パブを何軒かハシゴして飲み歩くという意味で、「クロール (crawl)=這う」だから、ふらふらしながら飲み歩くという感じ。さすがパブの国だよね!
正式には、1つのパブで1杯のビールを飲み、次のパブでまた1杯と繰り返します。
このパブクロール、ただの飲み歩きを意味するだけじゃないんです。イギリスでは、結婚式の数日前に新郎の男友達だけで集まって祝うパーティ(stag
party)をするんだって。その時に行われるのが、このパブクロール。このことを教えてくれたある英国人男性は、自分の時は何軒のパブに行ったの?という質問に、「帰りは友達に担がれて家へ帰ってきたらしいんだが、自分では6軒目までしか記憶がない。」と答えてくれました。
街の案内ツアーやガイドブックにも、パブクロールの名称が使われています。下の写真はYorkのインフォメーションセンターで売っていたパブクロール帖。手づくりの感じがいいよね。パブの表と地図がついていました。
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今月のフロクは、くまりんが途中までつけていたパブクロール表だよ!
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パブクロールをするなら、私たちのおすすめはCity
of York。
Yorkは、角を曲がるたびにパブがあって、そのパブの向かい側にもパブがあるというくらいパブが多いんです。私たちはユースケさん(現:ヤムレポレポーター)と一緒に3日かけて街のパブをめぐりました。気合い入れていったけど、1日で行けたパブは7軒が限界。昼から飲み始めて夕方には絶好調、そして夜にはぐったりでした。パブクロールの魅力は、ひとつひとつパブの雰囲気が味わえる、いろんな種類のビールに出会える、そしてパブをめぐっただけなのになんだかその街を知り尽くした気になれる、ということ。
途中のパブでは地元の常連さんと合流。お気に入りのパブへ案内してもらって「エールは葉巻に合うんだ」なんて通の飲み方を教えてもらったりして楽しく過ごしたよ!
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パブの飲み物は、ビールだけじゃありません。
まず、ビールと同じくらい歴史があるのがサイダーです。日本のとは違って、主にリンゴから造られたお酒で、れっきとしたアルコール飲料。口当たりはリンゴジュースのようだけど、アルコールはビールより高いので要注意。度数9%とかのもあるよ。エールと同じくビアポンプでサーブされます。

それから、バーの後ろにずらりと並んだ逆さのビンたち。私たちは全然頼まなかったのでわからないけど、スコッチやジンなどのスピリッツ類です。Optics(オプティック)という計量器が首のところにはまっていて、それで量を量って出すから逆になってるんだって。よくみると、もともと逆さにラベルが貼ってあるよ。
「酒飲みのあいつは、月曜日から日曜日まで、左から順に1ビンずつ空にしていくんだぜ」というのは、ある英国紳士から聞いたイングリッシュパブ・ジョークです。
もちろんワインもあります。日本と同じく女の人に人気みたい。若い人を集めるためにワインの品揃えに力を入れるパブもあるんだって。
カクテル類もあるみたいだけど、私たちが気になったのは、シャンディという飲み物。だって、ビールを半分まで注いだグラスに、シュワーって、何か足して泡だらけになってるんだもの。あとで聞いたらビール+レモネードなんだって。
ソフトドリンクといえば、コカコーラかペプシ、オレンジジュース。全体的には、意外とペプシががんばってた印象です。あるパブでは見たことのない地コーラが!名前も忘れちゃったけど、どこで造ってたんだろう? |
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実在の城や名所、有名人の名前がパブの名前になっていることもよくあります。
 
"Henry
[" "The Sherlock Holms"
(ヘンリー8世) (シャーロックホームズ)

"The Windsor Castle" "Fountains
Abbey"
(ウィンザーキャッスル) (ファウンテンズ・アビー)
人名の方は何か由縁があることが多いみたいだけど、
城や名所の名前は、実際の城がある場所とは全然関係のない街だったりするからフシギ〜。 |
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パブの名前には、頭に“THE”が付きます。
The Red Lion、The Star、The Windsor Castleといったように。
なので、「昨日は一日中“Windsor castle”にいた」というのと、「昨日は一日中“The Windsor Castle”にいた」というのでは、全然意味が違います。最初のは、「一日かけて城を観光していた」で、後のは「パブで一日中飲んでいた」ってことだもの。
ちなみに、"Ye Olde Starre Inne"という名前の「YE」は、「THE」の古い言葉。
「OLD」も「OLDE」になっています。古い英語のつづりが残っているのも、パブの歴史だね。
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店に入ると
<→BEER GARDEN> というサインがありました。イギリスのビアガーデンって?日本のビアガーデンといったらビルの屋上が定番だけど…?
そのまま店の奥の方へ進んで突き当たりのドアから外へ出ると、そこはかわいらしいバックガーデン!テーブルが数台、まわりは塀と草花で囲まれています。バラの香りが漂う中で飲むビールはいっそうおいしい。これがほんとのビアガーデン!
夏などは、店内のテーブルはガラガラでも、ガーデンに出たらお客がたくさんいた、なんてこともあります。みんな外が好きなんだね。(The
Sun Inn, Faversham)
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ロンドンの街角のパブでは、店の前にも人があふれているよ。
裏庭のないロンドンのような都会では、必然的に表に人があふれるんです。
表の歩道がアウトドア・ドリンキングエリア。
とっても開放的だし、もともと立ち飲みスタイルだからどこでもOKなんだ。
(Lamb & Flag, London)
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街を歩いていると自然に目にとまる、パブの入り口。わかった、花の寄せ植えが飾ってあるからだ!このパブの入り口もペチュニアの寄せ植えがとっても豪華。ウェルカムな雰囲気です。
日本の居酒屋では見られない、ガーデンの国イギリスならではの、お客さんのもてなしですね。(The
Cross Keys, London)
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パブはお酒を飲むだけじゃなくて、宿泊することもできるんだよ。“The
Bell Inn”“Sun Inn”というふうに、パブの名前についている「INN」という言葉はもともと宿泊所という意味。
昔は街の中心に長距離馬車(Coach)の停まる広場があって、その前にパブがあったんだって。遠くから来た乗客たちが泊まる場所でもあったんだ。“The
Coach & Horses” “Wagon & Horses” “Coaching Inn”など、パブの名前に馬車に関係する言葉が付いているのはそのせい。今でいうところの駅前ホテルのような感じかしら。 |
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値段は1人25ポンド〜40ポンド(5000円〜8000円)といったところで、1泊朝食付き。普通のB&Bと同じ感じ。夕食は普通にお金を払ってパブで食べられます。もちろん他のレストランで食べてもいいし、何かテイクアウトして部屋で食べることも自由。
そして何よりうれしいのは、フロ上がりにそのままパブへ行って冷たいビールをキューっと飲むことができる!そして飲んでフラフラしてても階段を上ればすぐ自分の部屋に戻れる!部屋にいても下の部屋からパブのガヤガヤした感じが聞こえてきたり…。
写真は私たちが泊まったパブの2階の部屋。天井の梁がすごいよね〜。建物はなんと16世紀のものだって!(The
White Hart,Newenden) |
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パブに泊まると、朝ごはんはたいてい1階のパブ店内で食べるんだよ。
前の晩はあんなに大賑わいだった同じ店内で、静かにビアポンプを眺めながら朝食を食べるなんて、なんだかフシギな感じ〜。
パブの朝食は豪快なフルイングリッシュ・ブレックファスト。もちろんビールは付いてないよ。(The
Coach & Horses, Chester)
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パブに泊まった日の早朝、窓の外からグワラングワランとすごい音がするので目が覚めました。工事?と思って窓からのぞいてみると、外に“Fosters”と書かれた大きなトレーラーが止まっていて、金属製のビア樽をパブに運び入れているところでした。昨日ずいぶん飲んでしまったからかなぁ?こんな早朝の風景が見られるのもパブに泊まる魅力だね!(White
Horse, York)
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カスクの“John Smith”をオーダーした時のこと。一度受け取ったグラスを見てランドローダーが、「ちょっとまって、それ、にごってるからつぎ直すよ」といってわざわざもう一杯注いでくれた!
店で出すビールに誇りを持っているその心意気、いいよね!すごくフレッシュでおいしかったなぁ。(The
Smickleway, York)

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CAMRAの主催or協賛で、毎年行われているのがビアフェスティバル。ロンドンのが有名ですが、その他にもイギリス各地で行われます。
私たちが参加したのは、7月にカンタベリーで開かれた“Kent
Beer Festival”。ポスターを見ると、120以上のエールビールやサイダー(リンゴの発泡酒)が用意されていると書いてあるではないですか!
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送迎バスでカンタベリー郊外の特設会場へ。ついた先は広〜い農場 !?
バスを降りるとみんな倉庫のような馬屋の中に入っていきます。え〜!まさかこの中で
!?
だだっぴろい馬屋、この日にあわせて馬は他へ移しているらしいけど、床は土、馬をつなぐ木の柵もそのまま。
そして馬たちの代わりにずら〜りとビア樽が!そしてすごい人の数!
入り口で受け取ったロゴの入りのパイントグラスに、自分で好きなビールを選んで注いでもらうシステム。購入したTokenをお金の代わりに払えば、何杯でも飲むのは自由!すごい雰囲気だ!イギリス中からビール愛好家が集まってる感じ!
配られたビールリストと見比べながら、飲んだビールの味をメモしたり、次に飲みたいビールをチェックしたり。できるだけ多くの種類を飲み比べるにはハーフパイントずつ頼むのが通なんだって。みんな真剣です。
とはいえ、ふだんは農場として使われている場所。多少の土ぼこりと馬の毛が舞っている中でビールを飲んでいるのも、西部劇のガンマンにでもなったかのようでなにやらカッコいい。バンドの生演奏もちょうどいいかんじだし。
参加している人たちは、おじさんから若い男女までいろいろ。みんなビールのTシャツを着たり、これまで参加したビアフェスティバルのバッジを付けていたりと、ビール好きのオーラ全開!

←Kent Beer Festivalのページ。
2006年は7月20-22日に開催。 参加しているブルワリーの一覧も見られるよ。
その他のビアフェスティバル情報はCAMRAのページから→ http://www.camra.org.uk |
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イギリスの書店に並ぶCAMRAのパブガイド。店の紹介はもちろん、置いてあるビールの種類まで載ってます。
その中で私たちが注目したのは、店の特徴を示すマーク(ピクト)。リンゴ、花、テント…?日本の居酒屋におきかえてみても、ピンとこないものばかり。一体どんな意味だろう?
このマークたちから、イギリスらしいパブのいろんな面が見えてくるかも。。。説明のページ、ちょっと訳してみよ
うっと。
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ギネスビールといったらシャムロックの泡。アイルランドのシンボルであるクローバーを、ビールを注いだ泡のトップに上手に描くというのをテレビで観たことあったんです。なので、イギリスのパブはみんなシャムロックだ〜と思っていたんだけど、なかなか出会えず。
でもついに、たまたま入ったパブで初シャムロックにお目にかかれました!感動しておかわりしたよ〜。(The
Hole in the Wall, York)
写真の上にカーソルを置いてみてね!
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もうひとつ、ギネスビールといったらオイスター!イギリスの人もイチオシのベストコンビ。
ケント州にあるWhistableという街は、なんとローマ時代からカキが有名だったんだって。これはカキ祭りをしに行かなくちゃ!というわけでツキノワ夫婦も行ってきました。
街はカキ祭りというほどにぎやかではなかったけど、海辺では魚介類の販売、パブのメニューにも“Rock
Oyster”(岩ガキ)の文字が。パブ2軒ハシゴして、殻つきの生ガキにレモンとモルトビネガーをかけてあむあむと・・。うーん、イギリスのカキは味が濃くて、ギネスにぴったり!(Pearsons,
Whistable)
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「ウェールズ地方のウサギ料理?」
メニューに“Welsh Rabbit”(ウェルシュ・ラビット)とあったらそう思うよね。なんか伝統の煮込み料理なんじゃない?と思ってわくわくしてオーダーしたら、出てきた料理はチーズトースト
…!? ほう ??
どうやらオーダーミスではなく、これを“Welsh Rabbit”と呼ぶらしい。どんな由来があるんだろう…。でもマスタードが効いてて美味しかったよ。(Punch
Bowl, York)
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パブメニューによくみかける“Ploughman Lunch”(プローマンランチ)という文字。“Ploughman”の意味は農耕夫。そのランチって、どんな料理なんだろう。オーダーしてみると…?
フレッシュなサラダ、ガーリックトースト、ハム、ピクルス、青かびチーズ、チェダーチーズそして小ぶりのリンゴがワンプレートにのっています。畑仕事の合間に手軽に食べられるお弁当だったんだ。(The
Bear, Bath)
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「パブは子供出入り禁止」と、ひと昔前は相場が決まっていたんだって。
父親がパブで一杯ひっかけている間、子供は外で待たされていたのだそうです。
最近では、子供も遊べるファミリーパブというのがどんどん増えてるみたい。店内に子供が遊ぶ専用のプレイルームがあったり、ガーデンに滑り台などの遊具が置いてあったり。子供が遊びに夢中になっている間、お母さんやお父さんたちはのんびりビールを楽しめるんだね。(The
Grove Ferry Inn, Upstreet)
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イギリスにはチェーン店のパブもあります。中でも“YATESs”(イェイツ)は安さを売りに全国展開し、料理メニューも“2
for 1”(2つ頼めば1つが無料)フェアをしていたりします。
チェーン店も、日本のようにファミリーレストランではなく、パブという形になっているなんて、さすがイギリス。(YATESs,
Margate)
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