そうして完成したHigh
Streetマップ。コピーして友人やホストファミリーに配るとみんなびっくり。
「どうやって作ったの?」
「これは観光案内所で売れるよ!役場に売りこんでみたら?」
「こうしてみると立派な建物ばかりね!」
なんと地元の新聞社からも取材を受けました。反響は上々でした!
ちょうどその頃、街のHigh Streetが注目されるニュースがありました。
街の郊外に新しいショッピングモールが完成したのです。
ファッションから食品まで、イギリスの名だたるチェーン店を中心に40以上の店が揃っていました。スーパーマーケットの"Marks & Spencer"も大きな店を構えました。そう、街のHigh
Streetにもあったのと同じ店です。そのため、もともとあったHigh Streetの店舗はクローズすることになりました。
さらには宝石店の"H.Samuel"、衣料品のetamもクローズし、High Streetの景色が少し寂しくなりました。街の人たちは「High
Streetの店がどんどんクローズしてしまうんじゃないか…?」と話していました。
 
新しいショッピングモール内に店舗ができたため、クローズしたスーパーマーケットと宝石店
(High Street)
私たちが地図に描いたHigh Streetは、すでに変わりはじめていたのです。
そんなある日、ホストマザーと買い物に行く機会がありました。
友人を招いたバーベキューパーティのための買い出しです。彼女は、車で郊外にある大型スーパーマーケットへと向かいました。肉や野菜を買ってカートは一杯。私たちはここで全部の食材を揃えるのだと思っていました。
すると彼女は、
「あとは、High Streetに行ってフルーツサラダのためのフルーツを買うわ」と言いました。
再び車で街の中心部へ。車を路上パーキングに停め、High Streetを歩き、お目当ての"Payne
Store"という個人経営の八百屋さんへ。地元産のものを中心に新鮮な野菜や果物があると評判の店です。
「スーパーの方が安かったりもするんだけど、味はこっちのほうが断然いいからね!」
なるほどーとうなずく私たちに、続けて彼女は言いました。
「最初は、肉もHighStreetで買おうと思ったんだけど、パーティの人数が予想より多くなったから、さっきスーパーで買っちゃったのよ☆」とウィンク。
地元の人たちは、スーパーマーケットもHigh Streetも愛用し、上手に使い分けているようでした。かしこく、たくましく、そして楽しく!彼女の言葉からは、この街に暮らす人々の息づかいが伝わってきました。
High Streetはこれからもその風景を変えていくことでしょう。
店が変わり、建物が変わっていっても、それは街が生きているという証。
その街に暮らす人たちが生きている証なのです。
私たちが惹かれた商店街の風景、100年前のレンガ造りの建物に、最新のファッションをまとったマネキンが並んでいる風景も、そうしてできあがってきたのでしょう。
私たちはこのHigh Streetマップで、そんな街の息づかいを描きたかったのです。
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