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 3 満腹!イングリッシュブレックファスト  2006年11月23日 (木)
 
イギリスには、“B&B”という言葉があります。これは“Bed & Breakfast”(ベッド&ブレックファスト)の略で、その名の通り「1泊・朝食付き」の宿泊スタイルを指す言葉です。
そして多くの場合、この“ブレックファスト”がびっくりするほどのボリュームなのです。

ベーコン、ソーセージ、目玉焼き、マッシュルーム、焼きトマト、ベイクドビーンズなどが、ワンプレートにどっさりと盛られています。しかもすべてたっぷりの油でグリルされているんです。これにトーストがついて、コーヒーや紅茶を添えると、朝からこんなに食べるの…!?というほどのボリュームになります。日本でいえば、朝から“天ぷら定食”を食べているような感覚でしょうか。毎朝食べるのはちょっとつらいでしょう。

これが“イングリッシュブレックファスト”と呼ばれるものです。
名前からすると、イギリスの人たちは毎朝このメニューを食べているのかと想像しますが、実際はそんなことはありません。前の特集記事にあるメアリーさん一家のように、シリアルとジャム付きトーストといった、シンプルな朝食スタイルが多いようです。

それでも、このイングリッシュブレックファストは、ホテルやB&Bだけのサービスというわけではありません。パブのメニューや、スーパーのカフェテリアなどにも見ることができます。
朝食に限らず、ブランチやランチにもOK。イギリスの暮らしに根付いているのです。

 

 

  スーパーのカフェは安くておいしいと地元で評判です。

大型スーパーマーケットASDA、その一角にいつも地元の人たちで賑わっているカフェテリアがあります。
そのランチメニューの中に、“Mega Brunch”(メガ・ブランチ)£3.18、“Mini Brunch”(ミニ・ブランチ)£1.98というのを見つけました。セットの内容をみると、ソーセージ3本、ベーコン3枚、目玉焼き2つほか、ビーンズなど。まさにイングリッシュ・ブレックファストです。

土曜日のお昼前11時頃、カフェテリア店内をみまわすと多くの人がそのイングリッシュ・ブレックファストを食べていました。
その中でひときわ嬉しそうに食べていた、かっぷくのいい紳士に聞いてみると、
「毎週、息子をこの近くのスイミングプールまで車で送っているんだ。その時に、ここのカフェテリアでイングリッシュブレックファストを食べるのが、週に一回の楽しみなんだ」
と話してくれました。

休みの日にゆっくりと、ボリュームたっぷりのブランチを食べる。地元の人にとって、イングリッシュブレックファストとはそんな小さな贅沢を味わえるものなのかもしれません。




 

 


ブリティッシュスタイルのベーコンは、豚バラ肉ではなく、厚切りの豚ロース肉を使っています。
ソーセージも独特のやわらかい食感で、日本のウィンナーの3倍ぐらいのボリュームがあります。


これは17世紀から続くパブに泊まったときの朝食。目玉焼きののったトーストがおいしそう。
トマトソースで煮た豆“baked beans”(ベイクドビーンズ)がたっぷりでした。


こちらもパブに泊まったときの朝食。昨夜までビールを飲んでいた店内でとる朝食は、
なんだか不思議な感じがするものです。 特に二日酔いの時にはちょっとつらい、油の香り。


トーストは、このようなスタンドに並べてサービスしてくれます。
イギリスの食パンは日本のよりも薄いですが、それでもこれだけ出させるとおなかいっぱい。

宿の人に、「トーストは?」と聞かれ、
“enough toast”と、「トーストはこれでもう十分です」というつもりで答えたら、
「もっと十分なトーストをください」と通じてしまい、山ほどトーストがでてきたことがありました。


スコットランドで泊まったB&Bの朝食。上にのっている黒い円形のものは、“black pudding”(ブラックプディング)という豚の血を固めたソーセージのようなもので、モサモサとした食感で濃厚な味わいです。 ハッシュドポテトとミニパンケーキも付いていました。


 ファミリーレストラン風のカフェにも、もちろんイングリッシュブレックファストがありました。

 

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