近況報告~初講義

2008年6月15日

今回は,Canada 500daysの報告をちょっとお休みして,日本での,近況報告です。

とても幸いなことに,先日,「保育園・保育士の仕事について」,“講演”する機会をいただきました。短大保育科の一年生150~160人くらいを前に, 授業のひとコマ分(90分),これまでの経験も含めて,保育士として自分がしていること考えていることなどを聞いてもらうことができました。

講演の最初は「キャッチボール」から始めました。
教室の学生さんたちに向けて新聞紙のボールを投げたり,紙皿を飛ばしてみたり,ラクロスのスティックを使って(使ってもらって)キャッチボールをしたりしました。
カナダの幼児教育で学んだことの1つは,コミュニケーションの大切さ。この講演でも,キャッチボールから始まるコミュニケーションを大切に考えました。

身体と気持ちの”ウォーミングアップ”ができて,よい雰囲気を作り出すことができたかなと思います。

自分の経験の中での話ですが「公立」と「私立」の違いや,保育士の実際の仕事・生きがいを話したり,また,学生と社会人の“違い”にも触れたり,いろんな話を「自分の言葉」で伝えてきました。 

これからも,「現場(実践)」と「学問(理論)」を,柔軟に組み合わせて,子どもたちの成長の手助けをすることのできる保育士として,

ひとつでも多くの子どもたちの“夢”に出会えるよう,

自分自身を磨いていきたいと思います。

講演を聞いてくれた皆さんへ(もし見てくれた人がいたら・・・)
本当に楽しい時間をありがとうございました。皆さんの授業中の表情や反応から,そして,コメント・感想を読んで,たくさんの元気と勇気をもらいました。

ありがとうございました。

もしよかったらまたいろんなコメントくださいね☆

山本 信

time-away

2008年5月11日

「子どもを廊下に立たせる,押入れに入れる」

そんな「お仕置き」は,“体罰”に含まれてしまうものかもしれません。
ただ,それが誰のために,何のために行なわれるものなのか
それだけで,子どもが「体験」から得るものは大きく変わってきます。

英語で,Time-out (または Time-away) という言葉があります。

保育園で,遊んでいる間に一人の男の子(4歳)が他の子どもを叩いてしまい,その時に先生はその男の子に,ソファーに座っているように言いました。

それが,誰のために,何のために行われたものなのか

Time-awayは,どんな意図で用いられるべき手法なのか
それを考えるきっかけとなったJournalです。

*青字は先生からのコメント(&翻訳)

Jan. 30, 2006 (8:30 - 12:00)

I saw “time-out” during free play. A boy, 4 years 4 months, hit another child, and a teacher got him to sit on a couch; he was screaming for a while. A teacher said to me, “It’s kind of time-out. If you say something to him, maybe he screams more, so it’s better to let him alone so that he can calm down by himself. We don’t do this (time-away) so much, but hitting is very bad.” Actually hitting is a typical anti-social/immature behaviour that preschool aged children resort to in order to meet a need or express themselves (実際,叩くことは,自分の気持ちや欲求を表現するために行使する,幼児期に見られる典型的な反社会的な/未熟な行動と見ることができます) . I have thought when and how teachers can use this method since I knew the word, “time-out.” I felt it was very difficult to use properly, and that teachers cannot use constructively it if/unless they have a trustful relationship with the child. Excellent point Makoto. Another name for time-out is time-away. Time-away should fill a need for the child rather than be used as a punishment. Children can become overstimulated and need some quiet time—just like adults do! Time-outTime-awayとも言います。Time-awayは,罰としてではなく,子どものニーズを完全に満たすものとして用いなければなりません。子ども達は,周りから多くの刺激を与えられ過ぎて気持ちが昂ぶり過ぎてしまった時には,静かで平穏な時間を必要とするのです。大人もそうであるのと同じです。)

大人の都合で,“子どもに,自分がやったことの重みをわからせる”ために,一方的に罰を与えても,本当の意味で,その子どもの思いを汲み取り,子どもが必要としている部分に答えたことにはならない。

叩くという行動に対する罰ではなく,叩くという行動をしなければならないくらい興奮し昂ぶってしまった気持ちを静め,落ち着くために与える,本人のための静かな時間と空間

自分でその行動の意味を理解するにしても,
大人(周囲)がその行動の意味を伝えるにしても
それは,気持ちが静まり,落ち着いて自分のやったことを振り返り,
周りの話を聞く体勢ができてからのこと

そしてそれは,大人でも同じこと

子どもを「しつける対象」として,“上から一方的に力を加える”のではなくて
同じ一人の人として尊重し,その人の立場に立って,何がよいかを考える
その結果であれば,どんな体験であれ,ひとつひとつが子ども自身の力になっていく

そんな,大人として,保育士として,人としてあるべき姿勢を
この日のJournalで学びました。

        05091704_traversekylie.jpgヤムヤムセミナーtime-awayへ
カイリーの誕生日。友達が集まる前の時間をソファーで過ごすカイリーといとこのトラバース

アイスホッケーと子どもたち

2008年3月21日

カナダではアイスホッケーが,大人から子どもまで人気のスポーツです。
日本だとプロ野球のような感覚(もしくはそれ以上?)で,テレビを観ながらたくさんの人たちが盛り上がります。

Fort St. Johnにも結構本格的なチームがあり,地区ごとのリーグ戦のようなものが行われています。
カレッジへ通学するうちに仲良くなったバスの運転手さんに誘われて,町のアイスホッケーリンクに試合を見に行きました。この日の相手は,車で3,4時間程離れたところにある隣の隣町のチーム。

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一生懸命応援しながら,たまたま隣に座ったおじいさんと,プレーについて,選手について,楽しそうにおしゃべりをする運転手さん。

試合は,残念ながらFort St. Johnのチームが負けてしまいましたが,この町の人たちにとっての「アイスホッケー」を感じることができた日でした。

別の日,ホストファミリーとその親戚の子どもたちといっしょにアイスホッケーの室内リンクへもいきました。

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まだよく滑れない子どもたちのためには,補助器具が備え付けてあります。

2歳半~13歳くらいまでの子どもたちが10人。

補助器具を使ってなんとか立てる子
1人で立てるけど補助器具を使って足の出し方を練習する子
補助器具なしでも滑れるけどそれを使ってより速いスピードで滑る子
ちょっと疲れたから補助器具を使ってのんびり滑っている子

補助器具をひとつとってみてもいろんな使い方をしていて
こうやってみんな滑れるようになっていくんだなー

と,目の前で子どもたちがスケート技術を習得していく過程のいろいろを見られてお得?な気分でした☆

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リンクの一角に置かれているゴールの周りでは,大きい子どもたちが,大人と一緒にアイスホッケーをしていました。
大人はみんなうまい・・・,そして,大きい子どもたちもかなり・・・
みんなのプレーを“感心”して見ていると,「やってみる?」と声をかけられ,アイスホッケーに初挑戦。

防具をつけないので,激しいプレーはなかったのですが,よろよろしながら必死に走ってパックを追いかけ――

楽しかったです。

年齢もレベルも違うし,それぞれが自分たちのできることを別々にしていても,
同じリンクで同じ時間を過ごし,みんなのいろんな「楽しい」が合わさって
みんなで遊んでいるみたいな感じでした。

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子どものころからのこうした経験,いろんな人が混じりながら,みんなで楽しい気持ちを共有する。カナダのアイスホッケー人気と強さは、そんな「氷の上の経験」から育まれているのかもしれないと思いました。

<山本信>

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