もちろん、ラホールのバザールも店主や店員、職人さんたちはすべて男性でした。今回はそんな男性たちに焦点を当ててみました。
写真①は、通路を挟んだ両側に大小様々な鍋やバケツなどが所狭しと積まれている一画で、それぞれの売り場の前に男性たちが坐っていました。彼らは、通る人たちに声をかけたり、奥の方では、話に興じる男性たちの姿も見えます。
①
初老の男性が店番をしながら飲み物を口にしていました。彼の隣には水ガメも積まれています。そして、後ろの棚には圧力なべの絵が描かれた箱も見えます。(写真②) 高く積まれた大きな鍋が銀色に輝いて壮観な光景をつくりだしている売り場で、人びとは比較的のんびりと店番をしているように見えました。
②
③
写真④の男性の後ろには、円形の鉄板と何かの機械が見えるので、修理もできるのかもしれません。写真⑤はロープを売る店のように見えますが、袋に詰められているものは薬草のようにも思えます。吊り秤で重さを測って値段が決まるようです。
④
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路肩でペンキのハケを売っていました。新品ではなく、ハケの部分に緑や青が残っていました。(写真⑥) パキスタンでは、窓枠やドア枠を緑や青に塗った家をよく見ました。写真⑦の男性は、ゴム紐を板にまきつけていました。彼の前にはきれいに束ねられたゴム紐が並んでいます。パキスタンの民族衣装シャルワールカミーズは、男性も女性もズボンにゴムを入れるので、ゴムは生活の必需品です。
⑥
⑦
多くの店の男性たちはシャルワールカミーズ姿でしたが、中には、赤いTシャツや(写真⑧)水色のTシャツ(写真⑨)を着て店番をしている男性もいました。
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テントの下で作業をしている男性がいました。(写真⑩) そのまわりにはいろいろな工具が広げられています。 男性は金色の破片にヤスリをかけていました。眼鏡越しに私たちを見る彼の顔には、職人の風格が漂っていました。(写真⑪)
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ギターや太鼓などの楽器を売る店も並んでいました。インドに近いラホールでは、「タブラ」と呼ばれる伝統的な太鼓が人気のようです。写真⑬の縦に紐がかかっている太鼓がタブラで、ほとんどの店にありました。(写真⑫⑬⑭⑮)
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ラホールの旧市街地にあるこのバザールのにぎわいは、ムガール帝国時代の生活や伝統を受け継ぐ職人さんたちの存在に負うところも大きいのではないかと思いました。
(写真・文 山本質素)