バザールを楽しむ女性たち(最終回)
2010年6月9日
旧市街地にはレディースバザールと呼ばれている区域があり、買い物を楽しむ女性たちの姿がたくさん見られました。
カラフルな色のサンダルが並ぶ店の前では、多くの女性たちが足を止めていました。(写真①②) 写真②のブルーの縁取りのある白いスカーフをかぶった女性が履いているのも素敵なピンクサンダルです。サンダルは、女性たちのおしゃれに欠かせないもののようです。
また、色とりどりの髪留め(髪飾り)が台の上いっぱい広げられている光景も目にしました。(写真③) ブルカでおおわれた女性たちの髪は、こうしたカラフルな髪飾りで留められているのです。台の左奥には化粧品らしいものも見えます。写真④で男性が手を伸ばしている先には、野菜などをみじん切りにできる調理器具が見えます。この男性が、使い方の説明をしているのでしょうか。ナイフ(包丁)もその下にあります。
バザールを華やかにしているのは、やはりシャルワール・カミーズの店でした。店先に吊るされたシャルワール・カミーズと店内に積まれた布は、色であふれていました。
バザールを歩いている女性たち全部が、カラフルなシャルワール・カミ-ズを身に付けているわけではありません。目の部分だけを出す黒いブルカを着ている女性たちも多く見かけました。(写真⑦⑧⑨) 連れ立って歩く女性たちの衣服の違いは、宗派や既婚未婚によるのかもしれませんが、どの女性も買い物を楽しんでいるようでした。写真⑩の2人は顔立ちが似ているので母娘のように思えます。
このあたりから、制服(ブルーと白のシャルワールカミーズ)を着た女学生の姿が目立つようになりました。スカーフの色は、ピンク、白、黒、紫などいろいろでしたが、彼女たちの明るい表情からは楽しそうな話し声が聞こえてきそうです。
彼女たちとすれ違いながら歩いて行くと、次から次へと若い女性たちが出てくる門がありました。門をから出た女性たちは、華やかな一団となってバザールの通りへあふれ出ていきました。
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ここラホールのバザールでは、買い物をするたくさんの女性たちと出会い、そして、女学生たちの笑顔にも出会えました。そんな彼女たちの生き生きとした笑顔で182回続けてきた「あっちこっちパキスタン」の最終回といたします。思いがけず、このような長期連載になったのは、パキスタンの崇高な自然とそこで生活する人々から、私たちが多くのことを教えられたからでした。 (完)
(写真・山本質素/文・山本質素、中島とみ子)
*追記
振り返ってみると、「あっちこっちパキスタン」の連載を始めた2007年12月に、ラワールヒンディでブット首相が暗殺されました。パキスタンの政情は、いまだに不安定な状況にあります。そして、2010年6月現在、フンザ地域が崖崩れによる洪水の危機にさらされています。
パキスタン北部の自然は、その厳しさゆえの恵みと脅威とを常に表裏に持ちながら、人びとの生活に大きな影響を与え続けてきたのでしょう。長い歴史の中で培われてきた人びとの知恵で、今回の危機が最小限にとどめられることを願っています。






























