シェルバーノさんの家

2008年8月13日

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パスー村では多くの人々が伝統家屋で暮らしています。部屋の中央にカマドを残している家は少なくなってきているようですが、シェルバーノさんの家は今もカマドを使っています。シェルバーノさん(36歳)は、私たちにお茶をふるまうために、カマドのそばに座りました。手にしているのは、絨毯の上やカマドの周りの灰を、掃き集めるためのほうきです(写真①)。

②はファイサル家の間取りですが、シェルバーノさんの家もほとんど同じでした。シェルバーノさんのところでは、イィリー(ヨーグルトや牛乳などを置く倉庫)が増築されていました(写真③)。

写真④はフィナンドラージュ側のニッカールドに座る息子さんとネック・バフトナモーさん。そして写真⑤のツキフには下の息子さんが、お茶のカップを前に座っていました。

カマドに最初に入れるのは、パスー村のあっちこっちに生えているとげのある草木を乾燥させて細かくした、焚きつけ用の小枝です(写真⑥)。この小枝は、パスー村のほとんどの家の庭に、高く積まれています。シェルバーノさんの庭にも、屋根に上る梯子の向こうに積まれています(写真⑦)。写真の正面奥の木戸のついたところは家畜を入れる小屋、その右は、穀物を貯蔵しておく小屋です。

伝説では洪水の後で現在のパスー村が始まったとされる300年前から、人々が暮らしてきた伝統家屋にも、増改築などの変化が見られます。シェルバーノさんの家の食器戸棚の上部には英字新聞が貼られ、食器戸棚に飾られているトレーにはバターをのせたおいしそうなトーストが描かれていました。カラコルムハイウェーが運ぶのは、中国の陶器類だけではないようです。

(写真/文・山本質素)

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