カマリス村を下るもの
2009年3月31日
カマリス村の手前、グルキン氷河からの水が集まって流れをつくりだしているところを、車で横切りました(写真①②)。車の通る道に水があふれているというより、氷河の流れがつくりだした場所を車が通らせてもらっているという感じでした。
夏のカマリス村は、急な坂道の両側に杏の木やリンゴの木が深い緑を茂らせていました。杏を収穫している夫婦らしい2人の姿も、どこかのんびりと見えました(写真④)。
村の中を下る道の側には用水路が作られ、氷河からの水が流れ下っていました。
途中、転がっている巨大な岩(石)をあっちこっちで目にしました。杏が干してある大きな岩(写真⑥)、そして驚いたのは、大きな岩の上に乗っかるように建てられていた家があったことでした(写真⑦)。写真を拡大してみてください。屋根の上で作業をしていた人が顔を出しているのが見えます。
さらに下っていくと、ジャガイモ畑を隔てた建物の後ろに大きな岩が見えました(写真⑧)。さらに下っていくと、家畜のリーズ積みのすぐ上にも大きな岩が転がっていました(写真⑨)。
写真⑩の中央の建物は、手前がDJスクールの校舎で、後ろの建物が新たに建てられた村の学校のようです。校庭のそばにも、大きな岩がごろごろしています。1980年頃フンザ一帯に建設されたDJスクールの老朽化に伴い、村で新たに学校を建てているところが多くでてきています。
人びとがこの村に住むようになる以前に、氷河からの水や雪解け水などによって削られ押し出された堆積物(モレーン)と一緒に、これらの大きな石も下ってきたのでしょう。大きな岩は、そのまま村の景観の一部になっていました。
(写真・山本質素/文・中島とみ子)


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