シルカップ遺跡
2010年4月4日
強い日差しが降り注ぐ夏のシルカップ遺跡は、青い空を背景にして石組がくっきりと浮かび上がっていました。写真②の真ん中の男性が、シルカップ遺跡のガイドさんです。
掲示板は、これらの石組が古代都市の遺跡であることを知らせていました。(写真③④)
この古代都市は、紀元前2世紀頃につくられたとされています。メインストリートの広さが、都市の大きさを想像させます。
石組の所々に青い立札が見えました。そこには「JAIN TEMPLE」(写真⑥奥)、「SHOPS」(写真⑦)、「APSIDAL TEMPLE」(写真⑧)、「ROUND STUPA」(写真⑨)、「SUN TENPLE」(写真⑩)、「STUPA」(写真⑪)などと記されてあり、この遺跡が仏教遺跡であったことを示しています。
たくさんの人びとが暮らしていた都市の証は、精巧につくられた排水路などにも見られました。
シルカップ遺跡の文化的特徴は「DOUBLE HEADEDEAGLE STUPA」双頭の鷲の基壇に象徴的に表れていました。ガイドさんの説明によると、ここに彫られた建物が、ギリシャ、ペルシャ、インドの3つの文化の融合を示しているといいます。写真⑯の左の建物がギリシャ様式、中央がペルシャの様式で屋根に双頭の鷲、右がインド様式です。人びとの生活から生まれた文化や宗教が、人びとの精神をより開放してくれる1つの方向性をこの遺跡は教えてくれているように思いました。
シルカップ遺跡の一隅に草を刈る2人の女性がいました。
女性たちは強い日差しの中で黙々と草を刈り、その大きな包みを頭にのせて運んでいました。私は、彼女たちの姿に、ここが都市であった紀元前2世紀と21世紀の現代とをつないでいる生活の営みの強さを感じました。
(写真・山本質素/文・中島とみ子)





















