モスクで働く人々
2010年5月1日
黒のベレー帽をかぶり、胸に勲章をつけた衛兵が、銃剣を持ってバードシャーヒー・モスクを守るように立っていました。ウエストに巻いた赤い帯が目立っていました。
チャイをトレイに乗せて持ち運んでいる人たちが、モスクの庭を行き来していました。(写真③④)
見回すと、あっちこっちの木陰に置かれた椅子でくつろぐ人びとがいたり、パラソルつきの椅子も置かれていました。入口階段下の広場では、「Coca Cola」と書かれた赤いパラソルの下で、飲み物やお菓子が売られていました。
階段を上ると靴を預かる場所があり、観光客の私たちもここで靴をぬいで、はだしで広場に入りました。靴脱ぎ場のある階段の下の方には、脱いだ靴がそのままになっていました。
モスクの広場には、訪れる人たちの記念写真を撮影しているカメラマンがいました。写真⑫の左隅の男性がカメラマンですが、彼は、水嶋先生(グリーンのシャツを着た男性)の持っているカメラが気になっている様子です。
ポラロイドカメラで撮影した記念写真は、その場で人びとに渡されます。
広場から再び靴預かり場所に戻ると、昼食時だからでしょうか。学校の制服姿で膝に本をのせた男の子や、飲み物を手にしている男性などが後ろの方に集まっていました。(写真⑭)
きれいに整えられた広いモスクの庭園のあちらこちらで、手押しの芝刈り機で芝を刈っている人たちを見かけました。
ちなみに、ジャイカパキスタン事務所(イスラマバード)による生活情報(2008)のなかに、在パキスタンの日本人家庭で働く人の内容と月給がありましたので参考までに記しました。
・コック(料理人:日本食を作る人もいる。洗いものはしない人もいる)
・ベアラー(給仕・雑用:食材の下ごしらえ、部屋の片づけ、簡単な掃除)
・スイーパー(掃除人:家の内外の床面、バスタブ、トイレ、ごみ捨て)
・マリー(庭師:植木の剪定、芝刈り、花や菜園の手入れ)
・警備員(実質は門番:門の開け閉めと警備。通常12時間ずつ二交代)
・ドライバー(運転手:車の運転、整備、清掃、簡単な買い物を頼むこともある)
・アーヤ(子守:普段の子守、夫婦そろって出かけるときは便利)
・ドビー(洗濯人:洗濯、干す、アイロン掛け、畳み込み)
・ドライバー、コック、ベアラー :6,000~12,000Rs.
・スイーパー、マリー :1,000~4,000Rs.
・ドビー :1,000~2,000Rs.
・アーヤ :5,000~10,000Rs.
・警備員(チョキダール)(24h/2人) :10,000~17,000Rs.
数人の日本人家族のために、これだけの役割をパキスタンの人びとが担っていることから考えると、10万人規模の礼拝広場を持つこのバードシャーヒー・モスクは、いったいどれだけの人びとの働きによって支えられているのでしょうか。
(写真・文 山本質素)




















