ファイサル家の間取り

2008年8月8日

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ファイサルさんの家は、桑の木のある広場へ向かうリンクロードの途中にありました。はしごが掛けられて、屋根に上れるようになっています。フンザ地方の伝統的家屋ですが、道路から右へ入って回り込んだところにある入り口付近は、新たに増築されていました。

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入り口のところに履物置き場がありましたが、私たちはそのまま入るようにいわれました。その先のドアのところで靴を脱ぎました。このドアの先が、ワヒの人たちが代々住み続けてきた伝統家屋です。写真①はドアを入ったところを、部屋の中から写したもの。柱と柱の間に入ってきたドアが見えます。

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家の内部は、一見したところ、華やかなじゅうたんが敷き詰められた1つの広い空間のように見えました。でも、この空間は、段差と平面とをうまく使った多機能の住居になっていたのです。

それぞれの場所には、決められた役割と呼び名とがありました。写真②の、入口に続く青いじゅうたんが敷かれているところは「ヨジチュ」とよばれ、踊りの場。その左に一段上がっているところは「パスト ラージュ」といい、結婚式に楽隊が演奏するところで、普段はお客が寝るところです。ファイサルがくつろいでいる場所から手提げ袋の置いてあるところまでは「ニッカールド」と呼ばれています。手前のじゅうたんの場所は、「メルデナーラージュ」 といって男性の寝るところ、ファイサルが肘をついているところが「フィナンドラージュ」女性が寝るところです。

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③は 「フィナンドラージュ」女性側、④は「メルデナーラージュ」 男性側の写真です。フィナンドラージュはメルデナーラージュより一段高くなっています。

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⑤の写真でカップが置いてある場所は「ツキフ」と呼ばれ、誰も座らないことになってるが、赤ちゃんは座ってもよい。その手前は「ゲフ」といい、カマドがあったところ。カマドを囲っていたコンクリートをディリドングというが、現在ではカマドを取り外してチャイなどを置く場所になっている。

ツキフの右側の電話が置いてある場所は、「デュチャーラジュ」と呼び、神聖な場所とされている(写真⑥)。この場所は、出産の場であったり、赤ちゃんのベッドの場所でもある。ファイサルはここで勉強したという。

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ツキフと食器棚の間の一段低くなっているところを「トラック」と呼ぶ。トラックの両側は倉庫になっていて、 向かって左側の奥の倉庫は「イィリー」といい、ヨーグルトや牛乳などを置いておく(写真⑦)。右側の倉庫は「グランツ」といい小麦などの材料を置く。ファイサルの家では、このグランツの奥にドアをつけて、その先にかまどを置いている(写真⑧)。

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伝統家屋部分の間取り図を描いてみました。

部屋の各部分は、段差をつけることによって区分されると同時に、その段差は、椅子の代わりとしてくつろげるようになっていました。

(写真/文・山本質素)

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    ピンバック by Atch Kotch Pakistan » Floor plan of Mr. Faisal’s house — 2010年1月13日 @ 12:28:34

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