パスーの伝統料理

2008年9月11日

【English version→】

ファイサルさん家の夕食に招待されました。伝統料理をごちそうしてくださるとのこと。私たちは、ファイサルのお母さんから贈られたスキーズの上に手持ちのスカーフを巻いて出かけました。

家に入ると、カマドだったところに置かれたガス灯が、部屋を明るく照らし出していました。私たちは女性側に案内されました(写真①)。親戚の子どもたちが後に座っていました。料理を手伝ってくれたファイサルの妹さんといとこの姿も見えます。

dsc08864.JPGdsc08869.JPG

メルデナーラージュ(ファイサル家の間取り参照)に、テーブルクロスが敷かれ、料理が並びました(写真②)。これは結婚式などのときに出されるパスー村の伝統料理です。両側のお皿にはチャパティとパン(クレープのような )がたくさんもら れていました。真ん中のヌードルスープのように見えるのが、伝統料理で、食べてみると、すっぱいヨーグルトのおかゆのような味がしました。この地方の人たちは大人から子どもまでみんな大好きな料理だそうです。

私たちが食事を食べ終えるころ、ファイサルが妹さんに声をかけました。すると、妹さんが「あ!忘れていた」と急いで庭に出て行きました。そして、たくさんの桃を洗ってもってきました。庭に実っていた桃をデザートに出してくれたのでした。それぞれにチャイとグリーンティが振る舞われ、この夜の食事は終わりました。

dsc08872.JPG dsc08880.JPG

この地方では、食事はまず、招待された客だけが先に食べます。その間、家の人は後ろで見守っています。一緒に食べればいいのにと思いましたが、これも、お客をもてなすひとつの形なのでしょう。

dsc08873.JPG

この夜、気づいたことは、 家の中の空間に対する日本とパスーの違いでした。

日本の家は、障子やふすまで部屋を別けています。パスーの家は、1つの空間を、それぞれの役割に別けて使っています。私たちには1つの空間であるこの部屋は、食事をしているお客のいるメルデナーラージュと、家族が集まっているフィナンドラージュと、彼らにとっては別の空間(別の部屋)と認識されているのではないかと感じました。そう思ってみると、別の空間(部屋)に居ながら、お客をもてなすことのできるこの家の形は、生活しやすい空間なのかもしれません。

(写真・山本質素/文・中島とみ子)

1 件のコメント »

  1. [...] 【Japanese version→】 [...]

    ピンバック by Atch Kotch Pakistan » Traditional cuisines of Passu — 2010年1月20日 @ 20:09:02

コメントをどうぞ